在宅ワークの効率アップを目指して、デュアルモニター(MacBook Airの画面もあるので実質トリプルモニター)環境にしました。
職場で働いていた頃はMacBook Airだけで作業していましたが、在宅勤務が認められてからデスク環境を充実化させたところ、便利すぎて元には戻れなくなってしまいました。
4Kモニターで滑らかな文字表示
PCの用途がゲームの人は120hz以上の高リフレッシュノート対応のモデルを優先する人が多いと思いますが、Mac利用者やプログラミング、画像・動画編集などを主な用途とする人は4Kモニターを強くおすすめします。
昔は高級品でしたが、今では3万円台で4Kモニターを購入することが出来ますし、何よりOSがスケーリング表示(Retinaディスプレイのような高画質表示)に対応していることが大きいと思います。
4Kモニターの場合、「小さすぎて文字が見えない」という懸念を持っているエンジニア仲間が意外と多くいました。4K(3840x2160)モニターを使用する場合は、OSがスケーリングして1920x1080や2560x1440という疑似解像度で表示させることで、iPhoneやAndroidスマホのように文字を滑らかに表示させることが出来ます。
WindowsとMacどちらもスケーリングに相当する機能がありますが、Macではサイズの異なる様々な解像度のモニターが自社製品としてラインナップされている為、OSがどんなモニターでも自然なスケーリング出力を行ってくれます。
以下は4K(ThinkVision S28u-10)とフルHD(ThinkVision T24i-20)を並べて比較したものです。
27インチ/28インチの4Kモニターの疑似解像度
23インチや24インチクラスの4Kモニターを使用する場合、実用的な疑似解像度は1920x1080の一択です。
27インチ/28インチクラスの4Kモニターでは1920x1080と2560x1440のどちらも実用レベルですが、個人的には1920x1080がおすすめです。
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1920x1080
- 文字が非常に滑らかで画面が非常に綺麗に感じられる
- フルHDサイズの疑似解像度は作業する上で必要十分な広さ
- (重要)4K出力によるスケーリングになるためPC負荷が軽い
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2560x1440
- 1920x1080ほどではないが、文字は滑らかに表示される
- 画面がとても広くなるため作業しやすいが、その反面文字が少し小さい。32インチ以上が理想
- (重要)5K出力によるスケーリングになるため比較するとPC負荷がかかる
上記比較の「2番」が1つ目のポイントで、文字の大きさを許容出来るかどうかは各個人で異なると思います。28インチで2560x1440の文字サイズは十分に実用的なので私も悩みましたが、やはり文字が少し大きな1920x1080を選択しました。2560x1440で使いたければ32インチ以上のモデルをおすすめします。
もう1つ考慮すべき大事なポイントとして、マシンへの負荷を考慮しておく必要があります。 Macの場合、実際は疑似解像度の2倍で描画してからスケーリングしています。1920x1080の場合は実際は3840x2160(4Kサイズ)で描画し、2560x1440の場合は5120x2880(5Kサイズ)で描画しています。後者の方が描画負荷が高いため、機種によっては表示がカクカクします。(MacBook Air 2018では2560x1440でも問題ありませんでした)
実際の描画サイズは「このMacについて」-「システムレポート」から確認出来ます。
Macにおけるスケーリングの方法
疑似解像度の変更方法を紹介しておきます。
- 「システム環境設定」-「ディスプレイ」 (またはSpotlight検索で「ディスプレイ」)
- 画面右で「文字を拡大」か「スペースを拡大」のどちらを優先するか選択します。実用性を考えると通常は左2つのどちらかになります。
2012年製のMacBook Proでも4K出力可能
最新のAppleシリコンMacが理想ですが、古いMacでも4K出力に耐えられます。手持ちのMacBook Pro 2012 Mid(非Retina)モデルで4Kモニターを試しましたが、4K@30Hzになってしまうものの、綺麗に4K出力出来ました。(やや画面がカクつくこともありますが、実用可能なレベル)
大半のMacで4K出力が可能だと思いますので、Macを持っている人はぜひ4Kモニターをお試しください。